『卓球王国』のアンケート葉書に私のことが書いてあると、編集部から毎月コピーが送られてくる。
その中に唯一、何年にもわたってほぼ毎月「前略 伊藤条太様」で始まる文章を書いてくる人がいる。花巻の伊藤秀己さんという方だ。
しかも私の連載と関係なく、ご自分の近況を小話風に書いてくるのだ。今日届いたコピーがあまりにも面白いので、ご本人の許可を得て全文を紹介する。
「前略 伊藤条太様 妥当であるという言い方はかたくるしいので、そだねーとしてはどうかという提案をしたところ上司から文書にするとそうだねぐの略、違うというニュアンスになるので却下とされました。それではチョレイではいかがですかと再提案したところ全く意味がわからないとのこと。そのやりとりの影響かはわかりませんが、異動が決まりました。草々 P.S.似て非なる話を書こうと思ったのですが、全く違いました。」
「そうだねぐ」というのは、東北弁で「そうじゃなく」の意味だ。「だ」が「じゃ」と同じ用法になるのだ。したがって「そだねー」はアクセントによっては「そうじゃねえ」と正反対の意味に言えてしまうのだ。
この調子で、時には落ちがあるのかないのかわからない奇妙な奇妙な文章を毎月書いてくれる方なのだ。
前略 伊藤条太様
昨日発売の卓球王国立ち読みました。
「全日本決勝で一番多く負けたのは誰か」興味深かったです。
「全日本年代別決勝で一番多く負けたのは誰か」
「たぶんわたくしです」5年連続ですから他にはいらっしゃらないと思います(苦笑)調べた訳ではありませんが・・・・
すいません。訂正致します。
調べましたところ他にいらっしゃいました。
何と!大事なダブルスパートナーのお姉様が6回でした。
ふなちゃんさん、お立ち読みありがとうございます(笑)。
記録を見て、お名前の見当がつきました。
「お姉さま」とは、Mさんでしょうか?
はい。ご想像の通りです。(冷や汗)
立ち読みでの投書がOKのようなので、一点ご指摘申し上げます(私はまだ立ち読みしておらず、今週中に図書館に読みに行く予定ですが…)。
今月号の目次を見ると、The Legends 木村興治さんの獲得世界タイトルが男子複・混合複となっていますが、実は1967年男子団体も金メダルを取っています。ストックホルム?で長谷川さんがシングル初優勝した時、木村さんは監督兼選手で前半の団体戦に挑み、一回も出場しなかった(全て長谷川・河野・鍵本をエントリー)けれども、真ん中の表彰台に上がっています。
ご本人から聞いた話なので、間違いないと思います。結構凄いトリビアでしょ?
全然関係ない話なのですが、世界選手権のチャンピオンシップリーグの選手の中で、ペンホルダーの選手が男女合わせてついに4人しかいなくなってしまいました。
前略 英国の獅子様
本日、卓球王国を購入してまいりました。
ふなちゃん様
そうですか。私は、先ほど、1か月後に館外貸出が始まるので予約しましたが、土曜日辺りに館内閲覧に行ってこようと思います。