「ヤンキー」

先日、息子たちが見ているテレビを見ていたら、スマップの中居が元ヤンキーだということで「元ヤン」などと言われていた。
息子たちもことあるごとに友だちなどのことを「あいつはヤンキーだ」なんて言ってる。

私はどうしてもこのヤンキーという言葉になじめない。初めてこの用法を聞いたのはもう20年以上前の学生時代のことだが、ヤンキーとはもともとあった言葉で、アメリカの白人のことなのだ。それがどういうわけで日本の不良少年のことを指すことになったのだろうか。少しは似ているのならともかく、完全に根も葉もない話である。こんな無秩序な転用はどうしても認めるわけには行かない。

息子たちが「ヤンキー」と言ったら、すかさず「ほう。そいつ、アメリカ人なのか?」と言って話の腰を折ることにしている。そのたびに息子たちは「いや、アメリカ人じゃなくて日本人の不良」と答える。我が家の「ヤンキー撲滅」に向けて粘り強く続けようと思う。

それにしても不良という言葉もよくよく考えると面白い。なにしろ「良くない」ってんだから随分とまた直接的なものだ(笑)。でも、良くはなくても普通なら問題ないのではないだろうか。そういえばちゃんと「ワル(悪)」という言葉もあるではないか。だから不良は「普通だから問題ない」、問題児は「ワル」と呼ぼう!古いといわれること間違いなしだ。