花火鑑賞士

最近、異動してきた職場の同僚の趣味が、花火を鑑賞することで、なんと彼は「花火鑑賞士」だという。鑑定士じゃなくて鑑賞士である。そんなものがあること自体が面白い。それでさっそくネットで調べてみると、すぐにそれを説明しているホームページが見つかった。
http://www.samadsd.com/exam/hanabi.html

そこには目的やら活動やらが書いてあるのだが、笑ったのが、花火鑑賞士になるための条件だ。そこには次のように書いてあった。

次のいずれかに該当する者は受験できません。
ア 花火を一度も見たことがない方。
イ 花火が嫌いな方。
ウ 花火を恒久平和に利用できない方。
エ 花火を芸術と思わない方。

さすがに、花火を一度も見たことがないとか(いるかなそんなヤツ)、それどころか花火を嫌いな人で花火鑑賞士になろうと思った人は歴史上、一人もいないと思うので、心配ないと思うのだが。まさか花火が好きな盲人というのも考えられないし。

その花火鑑賞士の同僚は、花火を見ると「極天紅くらげ左捻り」とか「竹中登りさざれ4号」など(ぜんぶデタラメだ)の種類が分かっているのは当然のこととして、その形とか高さ、音などの論評をするのだとう。誰もそんなこと頼んでいないところがツライところだが。私はこういう狭く深い話にはものすごく感銘を受けるので、今後、じっくり話を聞いてゆこうと思う。