マンガの名作

息子たちが大笑いをしているので何かと思ったら『がきデカ』を読んでいた。

私は何事もしつこい性質なので、昔読んだマンガを今も本棚に入れてあってときどき読んでいるので、自然と子供たちも読むようになったのだ。

むろん、子供たちは今のマンガも好きで、『ワンピース』や『カイジ』が大好きだ。その彼らから見て今なお面白い昔のマンガとはどのようなものか聞いてみると、以下のような結果となった。

がきデカ ◎
トイレット博士 ◎
おろち ◎
魔太郎がくる!! ○
キャプテン ○
マカロニほうれん荘 ×
1・2のアッホ!! ×
アストロ球団 ×

まあ、こんなものだろうと思う。それにしても山上たつひこは天才である。当時中学生だった私も笑ったが、47歳になった今見てもちゃんと可笑しいのだ。おそらく当時とは別のところが可笑しいのだと思う。ギャグマンガで20巻もぶっつづけで面白さを保った作家など他にはいない。

マンガ家のいしかわじゅんが語っていたことだが、ギャグマンガほど辛いものはないという。前と同じことは出来ないし、ネタはどんどん消費されて書くことが無くなってきて、最後には一体何が可笑しいのか分からなくなってきて頭がオカしくなってくるのだという。毎週10も20もオチを考えていたらそうなるだろう。

しかしトップを走っているときの快感は格別で、自分は今世界の最先端にいる、自分より前には誰もいない、と感じたときの快感は比較するものがないという。同じくマンガ家の江口寿史は、連載中、ライバル視していた鴨川つばめと田村信しか目に入っていなかったという。世界にこの3人しかいないと感じていたそうだ。

私は映画でも音楽でもマンガでも、こういう裏話が大好きなのだ。ヘタすると作品そのものより好きかもしれない。
卓球もそうなんじゃないかって?ギクリ。