校長先生の学生証

実家にあずけておいた思い出のガラクタ箱を久しぶりに見たら、いろいろなものが出てきた。

その中に、高校生のときに作った校長先生の学生証があった。友人が0.3mmだか0.1mmだかの極細ボールペンを買ったというので、そのあまりの細さに感激し、学生証を偽造することを思い立ったのだった。

学校の印の部分は描けそうになかったので、消しゴムを彫って印を作って押したのだった。ここまで凝っているのに紙はノートの切れ端である。

今にして思えば、極細ボールペンからどうして偽造になるのかわからないが、ともかく当時はそう考えたのだ。この後、五百円札も偽造したが知人にあげてしまった。