いちいち何かに驚くびっくり症というのがあるようだ。妻がそうで、家の中でも私が部屋に入って行っただけでいちいちびっくりして「ギャーッ」と大声を上げられるのでこっちがかえってびっくりしてしまう。
最初の頃は面白かったが、20年近くも経つとだんだんと腹が立ってくる。しかし病気のようなものだろうから仕方がない。
先日も、風呂場の方で「ギャーッ」と騒いで私を呼ぶので、どうせたいしたことないんだろと思いながら行ってみると「何かが足を這ってるーっ!」となおも騒いでいる。それで足を見ると、服からほつれた30cmぐらいの糸が足に触れているだけであった。やっぱりか。
昨日は、郵便受けに郵便を取りに行って「ギャーッ」だ。隣の犬がやって来たためらしいのだが、後から「ハッ、ハッ、ハッ、ハッ」と荒々しい息遣いが聞こえたので「変態の人」が来たかと思ったというのだ。たしかにそんな変態の人なら恐ろしいけど、いるかそんな奴。
このびっくり症、どういう脳の構造がもたらすのだろうか。