昼休みの卓球は今も毎日続いている。
私はときどきそれを見に行くのだが、先日からちょっと気になる光景を見ていた。ときどき、台上で2バウンドするサービスを見逃してノータッチする場面があるのだ。いくら動きが悪いアメリカ人とはいえ、それほど短くもないサービスにノータッチとはおかしいし、第一、わざと動きを止めている様子がある。
先日、ちょうどそれがゲームの最後の場面であったため、ノータッチをしたレシーバー側に点が入ったことが分かった。驚いて、「今、どうしてこっちに点が入ったの?」と聞くと、「だってダブルスでは2バウンドするサービスはミスだろ」と言うではないか。どうも、”卓球通”であるデリルがそういうルールをみんなに教えたものらしい。ミスどころか普通の卓球の試合では、長いサービスはすぐに相手に攻撃されるので、90%はショートサービスを使うのだ。
会社のアメリカ人たちはずっとデリルの誤ったルールを信じていたのだった。私が卓球のラリー回数を多くするために考えていたルール改正案と奇しくも同じであった。