アメリカ人は人の話を聞くときに、「ハーハン↑」という独特の相槌を打つ。日本人としては「ほう、それがどうした?」というニュアンスにとれて、なんだかバカにされているような気がするのだが、今では慣れて私もやっている。
それよりも抵抗があるのが、何かを聞き返すときの「ハー?」という言い方だ。日本人の感覚だと「呆れて物も言えない」というニュアンスだが、これが標準的な返事なのだ。「ハア↑?」と言う場合もあるが、一定の高いキーで「ハー?」とやられると、突き放したような冷たさが加わって、なんとも嫌な感じがする。さすがにもう言われることには慣れたが、マネする気にはなれないでいる。
妻がバッフェレストラン(日本で言うバイキング)に行き、ステーキを焼いてくれる列に並んだときの話。
店員 「ハウ・ウドゥ・ユー・ライク(焼き具合は)?」
アメリカ人「ミディアム・レア」
店員 「ハーハン↑」
次のアメリカ人「ミディアム・レア」
店員 「ハーハン↑」
妻 「ミディアム・レア」
店員 「ハー?」 (妻 ガクッ)
次のアメリカ人「ミディアム・レア」
店員 「ハーハン↑」
よっぽど悪いんだな、妻の発音。