仕事でアメリカ人と会話をしていると、英語でも日本語と共通する常套句というか口癖のようなものがあることがわかる。
basically → 基本的には
in other word → 言い換えると
I may be wrong → 私が間違ってるかもしれないが
for insurance → 保険として
honestly → 正直いって
これらは日本語と英語と相互に関係なく独立で使われるようになったのだろうか、それともどちらかが影響を与えたのだろうか。さすがに日本で一部の人が熱狂的に使う「いい意味で」とか「逆に」に相当する英語の口癖はないようだ。
英語がもとになっていると思われる日本語は結構あるように思う。「ナニナニするところの○○」などは、関係代名詞○○which○○の直訳だと思われるし、「○○は彼を驚かすのに十分であった」などというのも、it is enough to …を直訳したものだろう。
注意を払うの「払う」が英語でもpay attensionのpayと、いずれもお金を払う単語と共通なのは偶然ではないだろう。となると、「注意」という言葉自体、英語の直訳なのだろう(「社会」「自由」「経済」などといった多くの言葉が、明治維新後に英語の直訳として作られた造語であることはよく知られている)。http://hermes-ir.lib.hit-u.ac.jp/rs/bitstream/10086/8702/1/hogaku0030301790.pdf
「それがどうした?」と言われるととても困るんだが、とにかく英語でも「逆に」を連発されるのだけは避けたい。「逆はお前の頭だろう」と言いたくなってしまう。