王皓勝った。
王皓4-1パーソン
素晴らしいプレーだった。ベンチの劉国梁が泣いている。
個々のプレーは互角に見えたが、王皓の裏面ドライブの軌道がパーソンの予想を超えていたのと、王皓のミスの少なさが差になった。そしてパーソンのブロックなどつなぎボールの細かいミスは、やはり年齢からくる体力の差だとみるべきだろう。
それにしてもパーソンのフリックとブロックの技術そのものは素晴らしかった。
王皓勝った。
王皓4-1パーソン
素晴らしいプレーだった。ベンチの劉国梁が泣いている。
個々のプレーは互角に見えたが、王皓の裏面ドライブの軌道がパーソンの予想を超えていたのと、王皓のミスの少なさが差になった。そしてパーソンのブロックなどつなぎボールの細かいミスは、やはり年齢からくる体力の差だとみるべきだろう。
それにしてもパーソンのフリックとブロックの技術そのものは素晴らしかった。
いい勝負。
パーソンのベンチがタイムアウト。
パーソン、レシーブはほとんど全部フリックでミスがない。王皓の変化サーブに対してどうしたらそんなことが可能なのか。しかもただのフリックではない。逆モーションで抜いたりしているのだ。ストップ、ツッツキなしである。
ゲームカウント 王皓3-1パーソン
台上でもパーソンがレシーブフリックで抜いたりしている。軽く打ったドライブも回転が予想以上でオーバーミス。
しかし安定性の点で王皓が取った。最後はパーソン、サーブミス。
パーソン、王皓のサーブを苦にしていない。唯一、裏面ドライブが変化するらしく、フォアで回り込んだときに空振りを二度ほどしたのがあるだけだ。
大きなラリーでは完全にパーソンが押している。
3ゲームめはパーソン
1ゲームも2ゲームもパーソンは9点取っている。
気になるのはパーソンの表情がかなり疲労困憊なこと。王皓は緊張はしているが披露は見えない。
やっと中継が始まった。
すでにゲームカウント2-0で王皓リード
3ゲームめは王皓8-10パーソン
パーソン止めまくり。やっぱり凄い。何者?
巧妙極まりない裏面サーブをパーソンがまったくレシーブできない。回転がわからないのでストップすれば高く浮いて王皓が身を乗り出すようにして台上ドライ一撃でしとめる。台から出れば小さい体を一杯に使って目にも留まらないドライブでパーソンのフォアミドル、次のボールでバッククロスシュートドライブで抜く。ボールのあまりの速さと打点の早さにパーソン、ほとんど反応できず成すすべがない。
パーソンは大男のくせに小技が得意だ。手が長いので台から距離をとっていても手を伸ばすだけで前で打球できるため、絶妙なストップやフリックが楽々とできる。フォアクロスを攻められればこれも簡単に手が届くので人をバカにしたような台外ストレートで王皓のバックを攻める。王皓がやっとブロックをしたらそれをコブラの一撃だ。
王皓が多少攻めてもなにしろ両ハンドブロックが卓越しているのでいくらでもブロックできる。王皓が疲れて攻めの手がゆるくなってきたら「それでは」とうやうやしく回り込んで広角ドライブでバキバキと攻め立てる。
王皓、勝つすべがない。
気持ちとしてはぜひともパーソンに勝ってもらいたい。しかし、卓球というスポーツが、40歳をすぎて一度引退した選手でも勝てるようなスポーツだというのもまた受け入れがたい(神の子ワルドナーなら別だ)。やはり王皓の精緻な現代卓球の前にはパーソンの古い卓球は屈するべきだろう。
つまりどちらが勝っても嬉しいし、不満が残るということだ。贅沢な悩みだ。とにかく世紀の準決勝なのだから、ワンサイドゲームだけは避けて欲しい。競りに競ってほしい。それさえあればどちらが勝ってもこの上なく楽しい夜だ(こっちの夜9時から試合開始なのだ)。