値千金のアドバイス

水谷選手が素晴らしいことを言っている。常にリスクとリターンを計りながら十数年も卓球界のトップを維持してきた水谷選手の発言は重い。私は以前はバックでバンバン攻撃すべきだと考えていて、そういう原稿も書いたことがあるが、小中学生の指導を始めて考えが変わった。この水谷選手の言っていることが本当にわかったなら、それだけでかなり強くなるだろう。

値千金のアドバイスなのだが、残念ながらこれを理解できる中学生は希だ。

「強くなりたいならこの練習は止めた方が良い。気持ちよくなりたいなら(やれば)いいですけど」

なんと明快な言葉なのだろう。

「ペン粒座談会2」音源公開

最近DVDが出たペン粒のレジェンド、海津富美代さんをゲストに迎えた「ペン粒座談会2」の音源を公開しました。

昨年9月22日、DVDを撮影した後に居酒屋で収録したものです。

お楽しみください。

00:00 DVD撮影03:15 運動神経07:45 練習相手に気をつかう08:55 用具マニアの習性11:55 ペン粒になった理由16:40 ストロングスタイルのペン粒18:30 ラバーで勝ってるのは裏ソフト21:57 禁止されたアンチ粒高24:40 素振り 27:09 余ったアドレナリン27:50 ペン粒の優位性30:01 「打たれてるときが華だと思え」32:39 「いやらしい卓球ですね」33:55 ダブルスの難しさ 37:23 レッスンに参加した馬渕さん 39:41 最も才能が必要なのがペン粒 44:22 ペン粒が主流の世界 46:12 1万円の粒高 47:24 荻村伊智朗の恐ろしさ 49:59 レッスンに参加した小島さん 51:25 小島さんの中学校 55:45 チキンレース 57:19 粒高のロングサービス 59:22 選ばれた人がやるペン粒<参加者>

海津(旧姓:山下)富美代(かいづ ふみよ) 1967年福井県出身。中学1年から卓球を始める。当初は木ベラだったがルール改正に伴って粒高となり、若狭高校時代にインターハイでベスト8となり頭角を現す。1989年世界選手権ドルトムント大会で女子シングルスベスト16、1991年世界選手権千葉大会、1992年バルセロナ五輪、1993年世界選手権エーテボリ大会、1996年アトランタ五輪に出場し、日本女子の90年代前半を支えた。ペンホルダー粒高スタイルで日本代表となった史上唯一の選手で、まさにペン粒のレジェンド。中京大学卒。三重県四日市市「オリンピアスポーツクラブ」コーチ。

小島渡(こじま わたる) 1992年埼玉県出身。中学1年から卓球を始めシングルスで全国中学校大会出場。狭山ヶ丘高校時代に関東大会ベスト4。駒沢大学時代に関東学生選手権ベスト32。全日本選手権シングルス、ダブルスともに3回戦進出。ペン粒日本最強と言われる。「タクティブ」府中店コーチ。

馬渕賀生(まぶち よしお) 1980年福井県出身。中学1年から卓球を始め、若狭高校時代にダブルスで北信越ベスト8。日本大学卓球部に入るも映像関連の勉強に専念するため即退部。卓球はクラブチームで続ける。社会人になってからは、全国ラージ一般男子Aダブルス3位、新日本スポーツ連盟大会の東京代表など微妙な成績を残す。テレビ東京『開運!なんでも鑑定団』ディレクター。

高部大幹(たかべ ひろもと) 1973年東京都出身。高校の体育の時間に卓球の楽しさを知る。大学卓球部で本格的に卓球を始め、3年の冬にペン粒となり、卒業後、本誌編集部員となる。全日本選手権ダイジェストDVD『ザ・ファイナル』の撮影で、隙を見てはペン粒の選手を入れ込む習性を持つ。

司会:伊藤条太(卓球コラムニスト)

「タマキチくん」LINEスタンプ販売開始!

コロナ騒ぎで卓球関連の活動がすっかり冷え込んでいる中、暇にまかせてオリジナルのLINEスタンプを作成してやった。

名付けて「タマキチくん」スタンプだ。

息子からは尖った鼻が可愛くないと言われたが、そもそもタマキチは、4コマまんが隆盛の1980年代に、可愛いキャラクターに対するパロディとして、坊主頭、白目、尖った鼻と、わざと好感の持てない要素ばかりで作ったキャラクターなのだから仕方がない。

https://store.line.me/stickershop/product/11127270/ja

日本能力科学アカデミー「卓球通信講座」

注文していた通信講座のセットが届いた。29,800円もしたので、かなり強くなるのに違いない。青少年向けのセットだけあって、教育的なことが書かれている。約束を守れずしてどうして卓球が強くなれようか。

さっそくDVDを見ると、なんと元全日本チャンピオンの阿部博幸大先生がカットまで模範演技をしているではないか。ラケットを握るコツは、小鳥を握ったときに「殺さず逃がさず」の強さで握ることだそうだ。玉突きは「いわゆる上げポンです」とのことだが初めて聞いた。サービスの目的は2つあり「ボールに摩擦をかけることによって相手の出鼻をくじくこと」と「相手の意表を突くこと」だそうだ。・・・そうかもしれない。スマッシュは「ネットに向かって殴り込みをかけるように打つ」そうだ。凄い迫力だ。

監修は元富士短期大学監督の水村治男。素晴らしい。当然のようにアームハイドサービスを連発していたが・・・。

仙台ライブ盛況!

昨夜の仙台トークライブには34人にご来場いただく大盛況だった。お客さんは私の知り合いとその方々の知り合いのみで、一般の方はゼロという内輪率100%であった。そのためか、トークに笑いは起きたものの、お客様方がガヤガヤと歓談する中で声を張り上げるという結婚披露宴状態であった。

冒頭に「歓談しながら聞いてくれて結構です」とは言ったものの、本当に話し続けられるとは思わなかった。

結婚披露宴でグダグダになって誰も話を聞かない中、延々とスピーチをする状態であった。ときどき正気に返ったように静まり返ったと思うとまた歓談するという、今後のトークライブの在り方について示唆に富む夜となった。 ともかく楽しんでくれてよかった。

動画(一部)

サーブレシーブとは?

先日のハンガリーオープンを取り上げたスポーツニュースで、ナレーションがレシーブのことを「サーブレシーブ」と言っていた。卓球でサーブレシーブと言えば、サービスとレシーブのことだが、実はバドミントンとバレーボールでは、相手のサービスを打ち返すことを「サーブレシーブ」と言うのだ。なぜなら相手の攻撃球を打ち返すこと全般をレシーブと言うためだ。レシーブという言葉本来の意味は「受ける」だから、そちらの方が正しい用法とは言えるが、そうはいっても、卓球では相手のサービスを打ち返すことだけをレシーブと言うことになっているのだから、ちゃんと卓球用語を使ってもらいたいものだ。ちなみにテニスも卓球と同じ用法だ。そのうちスマッシュをスパイクとかシュートとか言われないか心配だ。もっとも私の教え子たちはよく「ホームラン」を打つが、それは別問題だ。

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