足立さんとの再会

出張の帰りは、ロサンゼルス空港から羽田行きに乗った。
せっかくロサンゼルスに行くのだから、昨年、ユニバーサルスタジオ見学のときにお世話になった足立さんとお会いしたいと思ったのだが、なにしろロサンゼルス空港に着くのが夜の9時で、フライトは夜中の1時なのだ。

時間があまりない上に夜も遅いので、一応挨拶だけしようとメールをしてみたら、わざわざ会いに来てくれた。空港の近くのデニーズで、昨年の思い出やら卓球のことについて話した。1時間があっという間に過ぎた。

外国に友人がいるというのも良いものである。これもアメリカに赴任したおかげであり、このブログをやっていたおかげだ(ブログを読んでメールをいただいたのが最初である)。

日本語の新聞

サンノゼの日本人街では、無料で日本語の新聞が配布されていた。

寿司特集号だったらしく、マグロの写真がデカデカと載っていた。海老や魚の頭部が形をとどめている日本料理を見て「目がこっち見てる」と怖がるアメリカ人が、このそら恐ろしいような形相のマグロを見たらどう思うだろうと考えると可笑しかった。

中には、「卵子提供者求む」なんていう記事があったりして、さすがアメリカである(わざわざ片仮名で「エッグドナー」と添えるとはどういう了見だろうか)。
それにしても、卵子が7千ドル(約55万円)とは安いのだろうか高いのだろうか。

耳毛

いつの頃からか耳毛のことが気になってしかたがない。
年配のおじいさんの耳から長~い毛が出ているのを見てからだと思う。

以来、自分でもよく触っては抜いているし、もちろん他人のも気になる。

ところが、出張中に飛行機に載ったとき、隣の席に座った男性の耳毛が、恐ろしく長かったのだ。彼が窓の外を見るために真横を見ると、なんと耳から5cmぐらいの長さの毛が1本、真っ直ぐ水平に伸びていて、それが外の景色をバックにはっきりと見えるのだ。
髪の毛の見間違いかとも思ったが、それはない。なにしろこの男、完っ全にツルッパゲだったのだ。それにしても、あの長い耳毛が、いかなる原理で水平に真っ直ぐの形を保っていたのだろうか。どうやって寝ているのだろうか。あれほど長い耳毛が常時左右に伸びているとすると、狭いところを通るときに間隔を測定することができるのではないかと思ったほどだ(猫か)。

私は狂喜して、なんとかその写真を撮ろうと、いかにも外の景色を撮るふりをしてカメラを窓に向けるのだが、困ったことに親切にもその男、よけてくれるのだ(トホホ・・)。「撮りたいのはあなたなんですが」と思いながら「大丈夫、大丈夫」なんて言うのがとても苦しかった。それでも何とかスキを狙って撮ったのが下の写真だが、残念ながら顔の角度が甘く、耳毛は見える角度になっていない。もっとも、解像度の関係で毛はどっちみち写らなかったかも知れない。

あの衝撃を記録に残せなかったのが重ね重ね残念である。

KizashiとSACHIKO SUSHI

町中の移動のためレンタカーを借りた。スズキの車だったのだが、その車名がなんと「Kizashi」だ。一体なんの兆しなのだろうか。ただ兆しと言われてもなあ。

また、昼食には日本食屋に入ったのだが、その店名は「SACHIKO SUSHI」であった。まあ、これはいつものことだ。店内の写真も撮ったが、何の変哲もないので載せるのは止めておく。

ジャパン・タウン

3日目はサンノゼという町で昼食をとったのだが、いやに日本食レストランが多いと思ったら、そこはJapan Townという日本人街だった。

雑貨屋に入ると、いろいろと不思議なものが売っていた。中でも目を引いたのは、低カロリーのリポビタンDだ。こういうのは普通、エネルギーをチャージする目的だからカロリーも高いはずだ。実際、この製品にも「エネルギー・ブースト」と書いてある。にもかかわらず低カロリーなのだ。低カロリー商品でカロリーを補給しようというのだからシュールな話である。食品においては、エネルギーとカロリーが同じものであることは知らないらしい。

これではまるで、粘着物質入りのアンチラバーのようなものではないか(しかもメチャクチャ種類があるし)。

とにかく低カロリーが流行しているから何でもいいのだろう。カットマン用のカーボンラケットやテンションラバーがあるくらいだからな。

地図

校内には地図がおいてあったのだが、現在地がどこかは一目瞭然だった。
あんまりにもみんなで指差すものだから、その部分の地図がすっかり消えているのだ。

だいたいの位置は分かるものの、地図も消えているので意味ねー。

久しぶりのアメリカ

シチズンの連中と会食をした翌日から、3泊4日でアメリカに出張に行ってきた。昨年の9月以来のアメリカで、まだ一年も経っていないのに懐かしさを覚えた。

前の赴任地であるドーサンの工場が閉鎖になって帰ってきて、工場はすでに取り壊されてしまっているので、そこに行くことは二度とないだろうと思うと、なんだかアメリカ自体が余計に懐かしく感じてしまう。

行って来たのは、サンフランシスコやロサンゼルスの近くの町で、2ヶ所を回った。仕事の合間に、現地人に案内されてスタンフォード大学を見物に行った。スタンフォード大学は大きな公園のようになっていて、ある程度までは一般の観光客も入れるようになっているのだ。

その中で私の目を引いたものがあった。何人かの「賢人」だか何だかの銅像が立っているのだが、その中のひとりが、どう見てもバックハンドを振っているではないか。それもペンホルダーだ。ここまで来てなおバックハンドに出くわすとは思わなかった。

 

「3球目よっしゃ」

シチズンの選手との飲み会のとき、過去にやらされた練習で面白いものがないか紹介してもらった。何しろ全員が卓球のエリートである。勉強で言えば、四谷大塚→開成中学→開成高校→東大→外務省とでもいうような、超エリートたちなのだ。当然、それらの名門校の指導者たちは一癖も二癖もある人たちに決まっているから、きっと面白い練習があるに違いないのだ。

案の定、面白い練習が聞けた。その名も「3球目よっしゃ」と言う。指導者と選手全員が見守る中で、ひとりづつが前に出て、サービスを出して3球目攻撃をし「よっしゃー」とガッツポーズを取るまでを、なんとシャドープレーでやる練習だという。

人によってその「よっしゃ」の声が妙に甲高かったりしぐさに癖があったりして、見ていると可笑しくてたまらず、みんな笑いを堪えるのが大変だったという。中には、3球目を打ったのに「よっしゃ」を言わない選手がいて、どうしたのかと思っていると「すいません、今の入ってませんでした」と言ったという。シャドープレーはリアルに越したことはないが、リアルにも程があろう。もちろん本人は真面目だが、その殺人的な可笑しさに、死ぬ気で耐えたという。ちなみに指導者は憮然としていたという。

この話をしてくれた選手に、この練習の有効性を聞いたところ「まったく役に立っていないと思う」と語った。

さらに、指導者から与えられた罰に、「自動販売機に1分間話しかけて来い」というのがあったという。人が通る通路でそれをやるので恥ずかしいので一種の体罰なのだという。

後日、この話を後輩の田村にすると「条太さんはそんなの全然恥ずかしくないから罰にならないでしょ」と言われた。ああその通りだ。これぐらいのことが恥ずかしいようでどうする。

シチズン卓球部と会食

ありがたいことに、シチズン卓球部の方々が私の記事を読んでくれていてファンだという。

そこで今野編集長が会食を設定してくれて、焼き肉をごちそうになった。私のファンだというのもおだてではなく、ちゃんと記事の内容を覚えていて、そらんじてくれたのには感激した。ここまで読み込んでくれる人は普通の卓球オタクでも少ない。卓球の一流選手が急に身近に感じられた。

彼らと会うにあたって私が興味があったのは、卓球の一流選手たちの運動神経だ。普通の中学校だと、卓球部に入る人は運動が苦手な人が多いのは周知のことだ。

卓球の一流選手もよくインタビューで自分の運動神経が悪いと話す人がいるが、どこまでが謙遜なのかよくわからず、本当のところはどうなのか興味があったのだ。卓球の一流選手とは、中学校の卓球部にいる運動音痴の親玉に過ぎないのか、それともどのスポーツをやっても一流になるような人がたまたま卓球を選んでいるのかだ。

この点に着目して、焼き肉を食いたくて流行る彼らの箸を止めてしつこく問いただしたところ、以下のような情報が得られた。

並木くん:運動神経抜群。ボーリングの最高スコア177。
森田くん:運動神経超抜群。卓球も運動神経だけでやってるくらい。ボーリングの最高スコア230。
田中くん:運動神経抜群。ボーリングの最高スコア233。
久保田くん:走るのは平均以下、跳躍力もなし。ボーリングの最高スコア145。学校の体育の成績は2か3。しかし異常なほど巧緻性に長け、ビリヤードは得意、ダーツでは3回連続真中に入れたことがあるほど。

予想通りの結果だった。運動神経が抜群に良いか、またはそれをカバーするほど異常な巧緻性を持っていたのだ。そのどちらでも強くなれるところが卓球の面白いところだ。

ちなみに、運動神経と巧緻性と体力のすべてが最高レベルにあったのがワルドナーだ。強いわけだ。

並木くんはブログも書いていて、会食のこともさっそく書かれている。
http://nblog.mrsc.jp/cat/12/
私がとんでもなくマヌケに映っているが、面白いので良しとしよう。それにしても、焼き肉のよだれかけがついたままだとは思わなかった。一応、フォア側のチキータをやっているところだが、なぜ私が一流選手の前でそんなマネをする必要があったのかはどうしても思い出せない。

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