ラレードの国境にて

朝晩と、国境を越えて会社に行ってきた。行きは8人乗りのバンだったが、帰りは徒歩で国境の橋を渡った。銃を持った警官がいて、パスポートを出して国境を越える。赴任者たちは毎日これを繰り返して会社に通っているわけだ。

夕方になると日本から4人の出張者がきて合流し、夜はメキシカンレストランで夕食を食べた。そのうちの一人は同期入社の女性で、なんか感じが変わったと思ったら、メガネをしていない。聞いてみると、コンタクトレンズにしたのだという。実はそもそもがコンタクトレンズであり、その方が良く見えるのだが、今の対外的な仕事の都合上、若く見られると舐められるので、ふけて見えるようにわざとメガネにしていたのだという。最近は歳をとってきたのでその必要がなくなり、めでたく、コンタクトに戻したのだという。なんとも見上げたプロ根性である。

とは言いながら、それを聞きながら隣の秋本君と「捨ててるよね」とささやき合ったのだった。