レット・イット・ビー

今日は、日本でもっとも売れたビートルズのアルバム『レット・イット・ビ』を紹介しよう。録音は『アビイ・ロード』より先なのだが、あまりに出来が悪くて一度ボツになって後から発売されたためにラストアルバムとなった。

ビートルズファンの間では、企画アルバムを除いてもっとも評価の低いアルバムだが、日本では「レット・イット・ビー」が入っているためにもっとも売れたアルバムとなった。「レット・イット・ビー」「ゲット・バック」「アクロス・ザ・ユニバース」「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」といった名曲が4曲も入っているのにもっとも評価が低いアルバムなのだから、考えてみれば贅沢な話だ。

アルバムジャケットも一般にはかっこよくないとされているが、私はこれをかっこいいと思い、高校時代にノートの端にボールペンと色鉛筆を使って描いた。例によって、リンゴ・スターだけはクラスメートの似顔絵にしてある。どれもこれもふにゃふにゃに構図が歪んでいるところに、我ながら味がある。

せっかく描いたのに、あるとき電車の中におき忘れて失くしてしまい、たまたま白黒フィルムで撮影してあったこの写真だけが残された(日本盤レコードの帯まで作ったのに・・)。