食べ物が寄ってくる

私の妻は「食べるために生きている」と言っていいくらい食べることが好きだ(本当は生きるために食べるはずなのだが)。パソコンの壁紙は常に食べ物の写真だし、日本の寿司屋の「今日のお勧め」をむなしく毎日チェックし、食通の人のブログを読んでは「うおー」と叫んだりしている。

美味しいもの情報を得にくいここドーサンでも、労力のほとんどを食べ物の情報収集につぎ込んでいる。カバンの中には常に好きなレストランのメニューと地図を持ち歩いていて、話相手に、食べ物にかける情熱をアピール。酒も好きなので、相手がどのくらい酒が好きかのチェックも怠らない。

妻曰く「最近、食べ物の方から寄ってくる」という。レストランのオープン情報をくれる人や、食事を作ってくれる人が増えてきたというのだ。英語を習うために通っているはずのカレッジ(市民センターのようなもの)の非英語圏出身の友人たちが、スパニッシュ料理、韓国料理、ベトナム料理と各国の料理を作ってくれるらしい(今晩はベトナム料理だったらしい)。

妻たちは私より一足先に、来週から一時帰国なのだが、そろそろラーメンや回転寿司の幻も見えてきたようで車の運転が心配である。