ペンサコーラ

先週の土日、ペンサコーラというところに泊まってきた。車で2時間半ぐらいのところで、目的は戦闘機による航空ショーと海水浴だ。

アメリカでは、ホテル代は1部屋いくらなので、家族5人でベッド二つに寝るつもりなら、日本とは比較にならなくらい安い。それもあって、大体の日本人赴任者の娯楽は旅行ということになる。

ペンサコーラは行楽地なので、ホテルはどこも高くてしかもすでに満室のところばかりだったのだが、その中に、インド料理にプール、インターネット付きで一泊80ドルという安いホテルが空いていたので、そこを予約して泊まってきた。

泊まってみると、さすがに安いだけあった。とにかく建物が古くて、フロントでいきなり雨漏りである。それで、案内された203号室に行くと、なんとタオルが床に置き捨てられていて、どうみても掃除をしていない。妻がすごい勢いでフロントに「部屋かえてちょうだい」と電話をした。

次に案内された249号室に行くと、さすがに掃除はされていたが、ワイヤレスのインターネットが通じない。パソコンを持ったまま廊下に出てフロントの方に歩いていくと、途中から電波が届くようになった。そんなのありかよ。それで、またフロントに行って事情を話すと、106号室に行って電波届くか自分で確かめてくれと言われた。それで、電波がくることが分かり、めでたく106号室に移ったのだが、夕方になるとまた電波が届かない。フロントに聞くと「雨が強くなっているからだ。30分待ってくれ」といわれたが、ついに翌朝まで直ることはなく、フロント近くのソファーで電波をとったのだった。他にも何人かがパソコンを持ってソファーにいたのには苦笑するしかなかった。

航空ショーは恐ろしかった。なんたって戦闘機だ。観客たちは「ヒョー」などと歓声を上げていたが、私は戦闘機の本来の目的が人を殺すことであることと、こんなものを作ってしまった人類の科学と、命掛けのパイロットの志を思い、恐ろしいような感動したような泣きたい気持ちになってしまった。しかし一番衝撃を受けたのは、実はバリバリという物凄い爆音だったような気がする。