人形俳句写真『さくら』『団地』

肝心の俳句がないが、一応、同じシリーズということで。題は私が勝手につけてます。

「今の時代は閉塞感がある」という言い方がよくあるが、どうも私はこれが嫌いだ。昔の人が閉塞感が本当になかったのかもわからないし、「閉塞感」という言葉があるからそういえばそうだと思っているだけのような気もする。

また、以前は閉塞感よりも大変なことがあって、そんなことを問題にする必要がなかったのかもしれない。

そう思う理由は、今の方がなんでも好きにできる自由な時代だからだ。それでもなお、今の時代の方が閉塞感があると人々が感じるのが事実なら、それは、人は自由に耐えられないということだろう。自由であるがゆえにすべての結果の責任が自分にかかってきて、それがかえって窮屈なのだろう。昔なら身分のせいだとか、家のせいだとか言えたものが、今は基本的に機会は平等だから、結果はすべて自分のせいになる。自由がかえって窮屈だとは面白い理屈ではないか。

以上、人形俳句写真とは関係ありません。