水谷、散る

水谷がギリシャのクレアンガに粉砕された。

団体ではあれほど活躍した日本男子がどうして早い回で姿を消すのか不思議に思う人もいるだろう。

卓球の世界には、ひとりだけめっぽう強い選手がいる国がいくつもあるのだ。他の選手が弱いので団体では勝てないが、個人戦になると優勝候補になる奴らがポツポツといる。ベラルーシのサムソノフ、オーストリアのシュラガー、デンマークのメイスなどだ。しかも団体は3人なので、個人のベスト16といえば団体戦にすれば5チーム分の人数で、ほぼ準決勝レベルの偏差値だ。ベスト16に入ることはとてつもなく難しいのだ。

そしてそれはオリンピックよりも世界選手権の方がずっと難しい。なぜなら、オリンピックは一つの国から最大で3人しか出られないが、中国は世界ランク10位以内に男女とも5人もいるからだ。

http://www.world-tt.com/ranking.html

水谷隼、ごくろうさま。もっともっと逞しく強くなって横浜での雪辱を見せて欲しい。