風呂の話

世の中には風呂に入らない人というのがいるようだ。以前の職場にも、明らかに風呂に入ってない特徴的な臭いの人がいた。学生時代、風呂のないアパートに住んでいる友達が結構いたので、臭いですぐにわかるのだ。単に汗臭いとかワキガだというのではなくて、言葉では表現できないが「風呂に入ってない臭い」というのがあるのだ。

3年ほど前、改装のために、1週間ほど自宅の風呂が使えないときがあった。この間、近くにある銭湯に家族で通うことになった。楽しい娯楽施設で結構高いので、1日おきに行くことになった。ところが私は仕事の関係で帰りが遅くなって行きそびれ、入る予定だった火曜に風呂に入らないことになってしまった。こうなると、ものはついでとばかり、もっと入らないで我慢してみたくなり、思い切って週末まで入らないことした。4日め、5日めと経っても、少なくとも自分では別にどうということもない。ためしに三浦に「臭いかどうかかいでみろ」と胸元を開けて近づけてやったが別に臭くないという。木曜には飲み会まであってタバコの煙臭くなったが、これももちろん我慢をして金曜まで風呂に入らないでみた。さすがに風呂に入ったときはヌルヌルとなり、洗う爽快感を得ることができた。

まあ、こんなものはホームレスや探検家からみれば低レベルの冒険だが、こういう、どうでもいいことをやってみたくなる性分なのだ私は。

それにしてもあの、風呂に入ってない臭いを常に発散させていた同僚は、いったい何日入ってなかったのだろうか。あれは1週間や2週間ではないな。