荻村伊智朗語録

4月発売号の原稿を書くために、昔の卓球雑誌を見ていたら、荻村伊智朗がニッタクニュースに書いた記事を見つけて見入ってしまった。

1983年東京大会直前に、当時世界2位の中国の蔡振華について荻村が書いた記事だ。以下に引用する。

「まずサービスはとてもよく切れている。対戦した井上(青卓会)が『荻村さんや田中さんの浮き上がって滑るカットサービスと同じです』と言っていた。ということはスイングの速さだけでなく、どのように第一バウンドさせてゆくか、という点でもあるレベルに達していると、私は見る。」
「打球点との出合いは、したがって体を静止させた状態での出合いではない。私や、田中や、木村興治らも得意とした跳躍軌道上の出合いなのである。」

自慢話というかホラ話というか、なんともはや強烈である。雑誌で記事を読むだけでもヒヤヒヤするのに、こんなことを真顔で面と向かって言われたらどうなるのだろうか。もちろん、荻村はじっとこっちの目を見据えて言うに決まっている。こんな人が日本卓球界のトップだったのだから、関係者はさぞかしスリリングな思いをしたことだろう。