grow a set

1月に帰任した田口くんの送別会のとき、カイルというアメリカ人が彼について楽しいプレゼンをした。ジョークが満載でアメリカ人たちは大笑いをして盛り上がったのだが、例によって私には4分の1も意味が分からない。

中でも印象に残っているのが、grow a setという単語をスクリーンに映し出したときにみんなが大笑いしたことだ。setを育てる(grow)という意味がさっぱりわからないし、なぜそれにみんなが大笑いしているのかもわからない。それで、翌日、カイルにそこだけ聞いてみた。すると、setとは男性の金玉のことだという。2個づつついているので、setと言うのだ。もちろん辞書には載っていない。それで、grow a setは、直訳すれば「金玉を育てろ」となり、「男らしく度胸をだせ、しっかりしろ」というような意味らしい。図らずも日本語でも「金玉ついてんだろ!」ということがあるので、似た用法なわけだ。

そういえば、grow a setという単語が使われた場面は、奥さんが怖くて強く物を言えない、というような場面だったので、それでみんなが笑ったのだ。

個々の単語が分かっても、こんな俗語を使われたのではひとたまりもない。まあ、仕事で”grow a set”などと言う機会も言われる機会もないので支障はないわけだが、こういうのが全部わかったらさぞかし見通しが良くなろうだろうなと思った。