月別アーカイブ: 3月 2009

『極東破壊学会』

先日書いた、大学の後輩の石川だが、彼の研究室では物体が壊れるときの現象を扱っていて、「破壊学会」という学会に属していた。れっきとした工学の国際学会なのだ。その中でも彼の研究室が属していたのは極東(Far East)支部なので、その名前たるや『極東破壊学会』というのだから穏やかではない。

石川はあるとき、その事務局になり、会計のために銀行に入出金をしに行ったのだが、窓口で受付嬢から「極東破壊学会さま、極東破壊学会さま」と呼ばれて他の客の視線を集めてしまったという。いったい、どんな危険思想の奴が来ているのかと思われたことだろう。

そもそも、そんな危険な奴らがおずおずと銀行などに「貯金」をしているというのが可笑しいし(危険団体らしく強盗とかヤクの売買をするのが本筋だろう)、正体がバレるような名前を名乗るはずもないのだが、客が驚くのはやはり当然だろう。

老いたロックンローラー

先日みつけた、女性用のメガネと髪型のシミュレーションサイトhttp://www.kainoa.co.jp/hssweb/に、男性用としても通用しそうな髪型がひとつだけあった。それで、試してみるとなかなかよい。別人のようだ。

妻に見せると「歳とってるのにがんばってロックやってる人みたい」と言われた。それはみっともない。「やっぱりいつもの方がいいかな」とちょっと嬉しくなって言うと「いや、それよりは100倍マシ」とのこと。

ひゃ、100分の1かよ。どんだけ評価が低いんだ一体。

誰が書いた!

吉田戦車が高校のときに校舎の壁に落書きをして校長が激怒した話の続き。

この話を先日このブログに書いたところ(2/28)、当時、吉田戦車と同じクラスで卓球部だった弘明という男からメールが来た。彼もこの事件のことはよく覚えていた。というのも、私が部活で「誰が書いた!」「私は悲しいっ!」という校長のセリフをモノマネしたのみならず、同じく卓球部で彼と同じクラスだったマサヒコも、そのモノマネを教室で連発していたのだという。それがあまりにしつこくて「ウザくて」よく覚えているのだという。

ということは、マサヒコ、落書きをした本人、つまり吉田戦車の前で校長のモノマネを連発していたことになるわけで、なかなか酷なことをしたものである。

時計を買った

近所のウォルマートで壁掛け時計を買ったが、とんだ欠陥製品だった。それはもはや面白いくらいだ。

なんと、針が曲がっているために、短針と長針が引っかかってすれ違えないのだ。こんなバカな製品があるだろうか。それで、ガラスを外して針を曲げてなんとかすれ違えるようにしたのだが、今度はなんと文字盤の数字にひっかかって止まる(トホホ)。

数字がヘタに浮き彫りになっているための悲劇だ。

サマータイム

日曜からサマータイムになった。直訳すると夏時間だ。私が育った岩手県のある地区では、小学校から高校まで学校に夏時間と冬時間があったが、それは授業を開始する時間を変えるものだった。冬の朝があまりに寒いので、冬の授業を9時ころから始めるのだ。もちろん終わる時間はその分だけ遅くなるが朝のつらさほどではない。

これに対して、アメリカのサマータイムというのは、国中のあらゆる時計を1時間早めてしまう乱暴なものだ。携帯電話もパソコンもカーナビも自動的に1時間早まっていた。もちろん家の時計は自分で変えなくてはならない。一応、冬の時間が本当の標準時間なので、冬の時間をウインタータイムとは言わない。

調べてみると、緯度が高い国のほとんどでサマータイムを実施しているようだ。

目的は、日照時間を有効に使ってエネルギーの消費を抑えようというものだが効果のほどはわからないらしく、今でも賛否が分かれて議論が続いているらしい。私は面倒なのと、せっかく太陽の動きに基づいて決めている物理的な時間の基準を人為的にズラすというのがなんとも気持ちが悪くて嫌だ。日照時間を有効に使いたいなら学校や会社で7時始業にしたりして対応すればよいので、なにも時計をずらさなくてもと思う。

 

床屋とメガネ屋

近所のウォルマートの床屋に行ってきた。
やっと暖かくなってきたので、思い切って軍隊のように刈り上げてもらった。

それはいいのだが、家に帰って鏡で前髪をよく見ると写真の通り、まばらに長い毛が残っている。日本では考えられない粗雑さだ。ええかげんにせえよコラ!(ちなみに、額がやけに広く見えるのは、接写したために魚眼レンズ効果が現れているためであり、誤解のないように)

床屋の後で、気分転換にメガネ屋をのぞいてみた。セルフレームの黒いやつがかっこいいのでかけてみると、鼻パッドがないためにメガネが目に近すぎて、まばたきをするとまつ毛がレンズに当たることが判明。店員はイタリア人みたいな顔をしていて、目の間の鼻の高さが3センチもあるかと思うほどで、そのセルフレームのメガネが恐ろしく似合う。しかし私がかけるとまつ毛がレンズにすれる。「どうにかならないか」と言ったがどうにもならず、「パッド付きのを選ぶといい」と言われた。結局、買わなかった。

ネットで探してみると、自分の顔にメガネをかけてみるシミュレーションできるサイトが見つかった。
http://www.kainoa.co.jp/hssweb/

ついでに、かねてから懸案の髪型もシミュレートしてみたが、いかんせん、女性用のサイトであり、今ひとつだった。しかし悪くはない。

スタン家のトロフィー

10ヶ月ぶりにスタンの家に卓球をしに行ってきた。
書斎に入ると、たくさんのトロフィーが飾ってあったが、どいつもこいつもフォームがおかしい。肩関節を思いっきりそらして腕を体の背面にテイクバックしている異常なカットだ。便所のひもを引っ張ってんじゃないんだから(今どきそんな便所ないか)。見ている方向もおかしい。まるでプレー中にハエを追い払おうとしているかのようだ。「どこ見てんだよお前!」と言いたい。

フォーム以前に、どうみてもやる気がないような人形すらあるし、ひどいのになると、そもそも頭の形など、人形としておかしいものまである。

どうしてもう少し真面目に作らないのだろうか。

秘技

昨夜、パソコンを見ていると息子が走ってきて「お父さん、今しか見せられない技があるから見て」と言って、イスの上に立った。そのあわて具合からもう想像がついたが、息子はイスから飛び降りながら放屁した。「空中でオナラする技」だそうだ。

中学男子がやりそうなことで、まだまだレベルが低いと言わざるをえない。スキー場の動いているリフトから十数メートル下の新雪に放尿するレベルに達するまでにはあと数年を待たねばなるまい(2007/9/28参照)。

ところで、うちの息子たちは妙に上品で、屁とは言わずにオナラというし、糞とか小便とも言わない(やってることは十分下品だが)。トイレに行くときは「尿、ふき出してくる!」などと言っている。アメリカに来て日本語のレベルが小5で止まっているので、何かがオカしくなっているのだろうか。

ドラえもん

ドラえもんは小学生のころから読んでいたのだが、近所にどうみてもスネ男そっくりの性格の同級生がいた。金持ちではなかったが、とにかくずるくて卑怯で、自分勝手なのだ。顔も似ていた。また、学年は違ったが、自分勝手で嫌われ者だがおもちゃだけは異常にたくさん親に買い与えられていて、みんながそいつのおもちゃだけを目当てに遊びに行くという奴もいた。おもちゃが多かったというところでスネ男と共通点がある。クラスにはジャイアンのように体が大きくて、暴力で他人を制御しようという奴もいた。

小学生の頃私は、こういう人たちはドラえもんを見ているときに、「ああ、自分はスネ男だな」とか「ジャイアンだな」と思っているんだとばかり思っていた。しかし、ドラえもんのストーリーはのび太が中心であり、のび太に感情移入するようにできている。スネ男やジャイアンは大げさに言えば悪役なわけだ(劇場用アニメではやけにいい奴になるところが気に入らない)。自分がその悪役に相当するのに、どういう気持ちでドラえもんを彼らは見ているのだろうかと思っていたのだ。たまに一緒に見る機会があったりすると、彼らが「俺のことをバカにしているマンガだ」と怒りださないかと気が気ではなかった。

小学生の浅はかさである。自分を卑怯ものだとか乱暴ものだとか思っている奴はおらず、それぞれがのび太に感情移入してドラえもんを見ているのだと私が気づくまでにはかなり時間がかかった。それどころか、自分も他人から見ればスネ男やジャイアンのようだと思われていない保障はないことも今では分かっている。

かつて、異常に短気でいつも怒鳴りまくっている上司がいて、誰がどう見てもジャイアンだったが、彼は自分をジャイアンだと思っていただろうか。いや、そもそも奴はドラえもんを見ないか。世代的にも。悪役レスラーというところか。

茶碗の持ち方

マークと日本でごはんを食べたとき、ごはん茶碗をお盆に載せたまま食べようとしたのだが、そのときの状況は今思い出してもおかしい。

彼は、茶碗をまったく触らなかったのではない。動かないように、左手で手のひらを下にして茶碗の上から縁をわしづかみにして固定し、親指と人差し指の間のすきまから箸を突っ込んで食べようとしたのだ。これでは納豆が手についてしまって不憫なので、私は「茶碗は左手に持つようにできているので、持った方がいい」と持ち方を見せてやった。

ところが、マーク、私の手元を見てもどう持ったらよいかわからなかったと見えて、今度は茶碗の下端の直径が小さくなっている部分をマイクを持つように握って、茶碗の縁に親指をかけようとしない。これもまたとても危なっかしく見ていられないので、とうとう私はマークの手をとって持ち方を教えてあげたのだった。

初めてやることはこれほどまでに難しいのだなと思った。

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