ケネディ宇宙センター

先日、車で6時間ほどかけて、フロリダ州のケネディ宇宙センターを見物してきた。偶然にも若田さんを打ち上げたスペースシャトルが帰還した日だったが、それは見なかった。

かなり広い敷地で、バスツアーに入ってあちこちを見て説明を受けたのだが、例によって英語があまりよくわからない。

唯一はっきり分かったのは、ロケットを打ち上げるときの騒音がとても大きいことを説明したところだ。ロックコンサートでもっとも大きな音を出した記録は、1960年代のイギリスのロックバンド「ザ・フー」の129dBでギネスブックに載っているが、ロケットの打ち上げの騒音はその16倍にもなるという。こんなことだけよく分かってもしょうがないんだが。しかしちょっと嬉しい。

広大な敷地内の川にはワニがあちこちにいて、バスガイドの男がそのたびにバスをとめて客に見るように勧めていた。研究者がときどきワニに食われるというようなジョークを盛んに話していたが、客はあまり笑わなかった。このバスガイド、自分のジョークにひとりで大笑いしているのだが、どれもこれもイマイチな様子が客の反応から見て取れる。

せっかくケネディ宇宙センターにアメリカ中から見物に来ているというのに、ワニの話をああもしつこくされたのでは客もたまったものではあるまい。あとで以前行ったことのある人にきくと、そのときもガイドはワニだの鷹の巣だのをさかんに説明していたと言う。たぶんこのガイド、ロケットに興味がないんだと思われる。