エッジ問題再び

名前は伏せるが、私が書いたエッジ問題について、一番弟子からメールが来た。

彼によれば、あの審判はあのボールがエッジであることは百も承知であり、問題は彼が香港の審判だったことらしい。香港、シンガポール、ともに中国卓球界と深いかかわりがあり、公平なジャッジは不可能だったというものだ。だからこれは「物理法則」の問題でもなければ「論理」の問題でもない、「政治」の問題だったというのだ。

水谷に詰め寄られて無表情だったあの審判の顔は、家族を人質にとられている主の顔だったというわけだ。そう考えれば納得がいく。それにしたって、ビデオで証拠を示せばあの審判も堂々とサイドと判断できたはずで、あいまいだったからこそ政治的判断を入れる余地があったわけだ。ビデオ解析をしなかったのが惜しまれる。

それにしても、水谷が明白に台の内側で打球したボールをすぐさま「サイド」にしてしまおうとガッツポーズをとったシンガポール選手もある意味、見事なものだった。