Big Otaku

同僚のボブの机に小さなロボットの人形が置いてあったので、もしやと思い話してみると、なんと日本のアニメオタクだという。ボブいわく、「I’m big Otaku」だそうだ。オタクを誇っているのだ。

すかさず携帯だかデジカメだかの画像を見せられた。特に好きなのがドラゴンボールEというので、日本語で「シニガミ」だの「カメ」だのとキーワードを口走った。作者の鳥山明の名も知っていたくらいだ。他にデスノートとかブリーチとか言っていた。

先月新しく日本から赴任してきたジュンくんが、これまたガンダムオタクなので、さぞ話が合うことだろう。私はアニメはさっぱりなので、少し寂しい。

とはいえ、ボブはアニメは好きだが、いわゆるマンガは全然知らないそうだ。そこで、日本のマンガ文化を知らしめるため、相原コージと竹熊健太郎の『サルでも描けるまんが教室』という歴史的大傑作の英語版(こんなこともあろうかと買っておいたのだ)を読ませることにした。果たして通じるだろうか。

何年か前、吉田戦車の『伝染るんです。』を英訳して「これが高度に進化した現代日本のマンガだ」とジョンに読ませたが、何本読ませても、ついにただのひとつも面白いと思わせることはできなかった。

たぶん今回も無理だとは思うのだが。