卓球社長

私は島本和彦のマンガが大好きだ。

とにかく大げさで古い絵だが、出てくる台詞の屁理屈がなんともおかしい。うっかりすると本気の台詞にも読めるのだが、分かる人にはギャグだとわかるように微妙にひっかかる台詞になっているのだ。

その島本和彦が、ビックコミック増刊号に6話だけ描いたのが傑作『卓球社長』だ。青年誌に「オギムライチロー」という単語が出てくるのだから、そんなもん、問答無用で買うに決まっている!

話は、卓球が大好きな社長がいて、何かというと卓球で勝負を決めようというバカバカしい話だ。島本は卓球はろくに知らないと見えるが、そのわりによく描けていると思う。あまり有名でもないと思うので、一応、貴重なコレクションだ。