社内の卓球熱はまだ続いている。
毎日昼休みに5,6人が卓球をしていて、昼食を食べるのを惜しんでやっている人もいる。
最近、日本人赴任者のF君が加わり、場をにぎわしている。F君はほとんど卓球の経験がないため、野生の感でプレーをしているのだが、もともと運動神経が良いらしく、結構やる。ただ、ルールなど知らないので、サーブも適当である。
それを見ていたヘイステンというおじさんが「Fのサーブは違反が3つあるな」と言った。「オープンハンドになっていない、ボールを上げていない、エンドラインの内側で打っている」だそうだ。すべて私が教えたことだ。ここまで真剣に吸収している熱意に嬉しくなる。
ちなみに、こちらではスポーツのルール違反のことをillegal、つまり違法とか非合法と同じ単語を使うので、ちょっと大げさな感じで違和感がある。和英辞書で「反則」をひくとfoulsとかviolationとかいろいろ出てくるが、そう言う人は一人もおらず、常にイリーガルと言う。なお、ツッツキのことはpushと言う。じゃ、日本でプッシュという技術は英語でなんと言うのかというと、あんまりペンがいないので使う必要がないのだ。見たとしてもたぶんバックハンドとだけ言うんだろう。こういう、卓球の英語表現に親しんだだけでも赴任した甲斐があったというものだ。