Gone Ass

同僚のカイルから新たにスラングを教わった。

「Gone Ass」と言うのだが、直訳すれば「消え去ったケツ」とでもいうもので、女性のズポンのお尻の部分が、お尻の形がわからないほどにたるんでいて魅力的ではない状態を指す表現だという。

日本でも極端に痩せた人がときどきそういう状況になると思うが、こちらでは太っている人が多いのだから、そういう状況はあまりないだろうと思ったが、それは考えが足りないための誤解だった。

こちらで太っている人というのは、腹の部分がとんでもなく太く、いくら尻の肉が盛り上がったところで、胴囲にはぜんぜん追いつかないのだ。その結果、お尻の部分のズボンは確かにブカブカのユルユルになり、お尻の形などないに等しくなる。

Gone Assなど聞いたことがなかったので、ここいらの方言じゃないかと言ったのだがそんなことはなく、アメリカ全土で通じる言葉だという。ちょっと間接的に「GA」とも言うらしい。アメリカ人は結構、アルファベットに省略するのが好きで、わざとなんでもかんでも省略して遊ぶこともある。

奇しくも私が日本にいたとき、課内の打ち合わせ、つまりグループ・ミーティングのことをわざとGpMtg(ジー・ピー・エム・ティー・ジー)とかえって長くなるように言い換えて召集をして遊んでいたことを思い出す。

卓球で言えば「フォアハンド・スマッシュ」のことをわざと会話で「エフ・エッチ・エス・エム」と言うようなもんだ。