カメラ位置問題の核心

昨日、卓球の放送に関係していた人にお会いし、卓球のテレビ放送の裏話を聞いて愕然とした。

なんと、テレビ放送のカメラ位置は、ITTFが異常に細かく指定をしていて、テレビ局はその基準から外れた放送をできないようになっているというのだ。そしてその規定は、よく探すとちゃんとITTFのサイトで公表されているという。

それがこれだ。
http://www.ittf.com/tms/TMS_International/Documents_&_Guidelines_files/WTTC_TVproduction.pdf

モスクワで話した、TMSのアンダース・ツンストロムの名において、メインカメラを遠くの高いところに据えろときっちりと書いてある。あんなに小さく映したサンプル画面を載せて、自分で魅力がないと気がつかないのだろうか。トホホ。

私は2001年の大阪大会のスポーツ科学会議で、卓球を撮影するための最適なカメラ位置について計算をし、ITTFはそれを規格化するべきだと演説をしたのだが、なんと彼らは私の主張と正反対の位置に規格化したのだ。

これでやっと標的が分かった。戦うべき相手はテレビ局ではない。ITTFだったのだ。
今からカメラ位置を変えても、これまでの名勝負をきちんと撮影して残さなかった悔しさは消えないが、ともかく今からアプローチするしかあるまい。

それにしてもそれならそうと、どうして誰もこれが核心だと教えてくれなかったのだろう。テレビ局に働きかけても返事すらなかったのだ。9年かけてやっとカメラ位置を決めている張本人が分かったなんてあまりにも悔しい。