文部科学省が運営しているサイエンスチャンネルというサイトが面白い。
特に興味深いのが、『メンデレーエフの棚』という動画で、人類が発見してきたさまざまな原子や化合物についてひとつづつとりあげて、その歴史や性質について面白く解説している。もちろんすべて無料視聴できる。
http://sc-smn.jst.go.jp/4/series.asp?i_series_name=elements%81%60%83%81%83%93%83f%83%8C%81%5B%83G%83t%82%CC%8A%EF%96%AD%82%C8%92I%81%60
別にこれを覚えて何かの役に立てようということではないが、「窒素」という元素ひとつとっても、その発見には先人の大変な努力があることが分かって、感動させられる。
いや、窒素どころか、もっと古来からポピュラーだった鉄や銅にしても、いったいどうやってそんなものを自然の中から抽出したのだろう、もし自分がその時代に生きていたら、一生そんなことは思いつくことがなかっただろうな、などと歴史の授業で古代文明について習うたびに思っていたものだ。
物質どうしの反応から化学反応理論を考えるにいたってはまったく途方もない探究心と想像力である。それでも本当のことは分からずに一生を終えていった多くの先人たちのことを思うと、それらの成果を何の苦労もなく中学生でさえ知ることができる、それどころか勉強のために嫌々習っている現代は、なんと贅沢な時代だろうか。