卓球選手がバラエティ番組などに出ると、ときどき、そのコントロールの正確さを表すデモンストレーションとして、相手コートに置いた的に打球を当てるというのがある。
いつもこれで不思議に思うのが、一球だけしかやらないことだ。一球しか映さないのなら、そんなもん、当たるまで何回も撮影すればいいだけなのだから、本当にコントロールがいいかどうかわからないではないか。当てる直前にカメラは切り替わっているので編集も疑われる。もちろん、出演者たちはさも一発で当てたように驚けばいい。
NHKの「アインシュタインの眼」に松下浩二が出たときは、岸川が送ったボールをスマッシュして一発でペットボトルに当てたが、その後、台に置いたピンポン球に対しては、2回外して3回目に当てた。これくらいリアルだと見る気になるのだが、どんなものだろうか。
ちなみに、下の写真は、社内のクラブ紹介用に作ったビデオだが、3番弟子の小室がバックサイドの台の外からコーナーのボールにブチ当てるという、超難易度の高い技の映像だ。当たるまで何回もやらせたことは言うまでもない。やっと当てたはいいが、あまりの嬉しさに笑ってしまった小室にNGを出し「バカ笑うな。さも毎日当ててるような顔をしろ」と厳しく指導したのが思い出される。