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英会話教室の人間もよう

この英会話教室がなかなか人間関係が面白いところで、なにかと争いが起こるという。ほとんどが女性であり、いろんな国から来ているので国民性の違いなのか個人的な問題なのかわからないが衝突が絶えないという。

今ホットになっているのは、インドネシア人とパナマ人の衝突だ。お互いに面と向かって罵りあう状態で「お前が何をしようと勝手だけど私に危害を及ぼすようならただじゃおかない」というような台詞まで飛び出し、周りをシーンとさせるような状態だという。

また、以前いたロシア人がひどく、英会話の授業で議論する場になるととにかく他人を攻撃しまくったり嘲り笑ったりで、誰からも嫌われているという。さすがにこれは国民性ではなくて彼女の個人的な問題だろう。しかもその人、多少なまりはあるものの英語はベラベラにしゃべれるので「一体何しにここに来ているのか」という状態らしい。

なるほどと思うのが、南米から来ている人たちだ。みんな陽気で、のべつまくなし下ネタを話して野卑な笑い声を上げていて、妻と気が合うらしい。

別世界

妻の友人にポーランド人がいる。妻は公共の無料英会話教室に通っているので、英語がよく話せない人たちの友達が多い。お互いに片言なのでかえって分かりやすいという。ネイティブの人たちは英語が聞き取れないことが理解できないらしく、ゆっくり話すという発想がない。こちらがわからないと、説明が足りないんだと思ってますます早口でたくさん説明したりされてもっとわからなくなったりすることが多いのだ。

そのポーランド人がこれまた美しいらしく、彼女とレストランに行くと、どこにいっても男の店員が用もないのにやたらとやってきて世話を焼くという。そのポーランド人にしてみればどこに行ってもそうなので、世の中はそういうものだと思っている。妻は同じレストランに行ってもそんなことはただの一度もない。同じ世界に生きていながら、二人はまるで別の世界に住んでいるような、一種のパラレルワールドのようである。

ちなみに妻は異常に韓国人の女性に好かれる。外見が韓国人っぽいためらしい。韓国人に会うとまず韓国語で話しかけられ「韓国人ですよね」と決めつけられるという。「自分は韓国人と日本人の違いはすぐにわかる」と豪語する韓国人からも「韓国人に間違いない」と太鼓判を押されたという。彼女によれば、韓国人はえらが張っていて四角く、日本人は顔が小さいという。この表現を聞くと、日本人の方が可愛いんだと日本人なら思うが、当の韓国人がどう思っているかはわからない。「だから韓国女性の方が魅力的だ」と思っているのかもしれない。ただ彼女が言うには韓国の男性はみんな日本人女性が好きで、結婚したいと思っているとのことだ。それは外見ではなくて性格が従順で話し方が優しいからだという。韓国人の話し方が喧嘩腰に聞こえるのは英語でも同じで、件の英会話教室でも「韓国人はいつも喧嘩腰で話しているように聞こえる」と評判だという。

ナタリー

先日書いた、ポールのお母さんはナタリーという。
このナタリー、本当によくわからない人なのだ。妻が遊びに来いというから行くとなんだかとても不機嫌で「ハァー」とため息ばかりつかれたりだ。背が高いので、妻によれば「頭の上からため息をかけられた」という。

私の家族はいよいよあさって帰国するのだが、ナタリーには何ヶ月も前から帰国日を教えているのに、言うたびに驚かれるという。全然覚えていないらしいのだ。ナタリーは、私たちのために簡単な写真集を作ってプレゼントすると前から言っていたのだが、案の定、帰国日が近づいたのに音沙汰がない。まさか「忘れてないよね」と連絡するわけにもいかないので待っていたのだが、いよいよ帰国まで1週間を切ったので「今週末帰る」と連絡をすると驚いて慌てて家に来た。やっぱり忘れていて、写真集もあとで作って私にくれるという。それで、最後には別れを惜しんで泣いたというのだからますますわけがわからない。泣くぐらいに思っていてくれるのに、なぜ帰国日を覚えられないのだろうか。

ちなみにこのナタリー、やたら美しい。43歳には見えない。たぶん生まれてこの方、あらゆる人にチヤホヤされてきて、感情の趣くままに振舞うことが全肯定されてきたのだろうというのが私たちの見解だ。

ブレックファースト

先日、英語のfastという単語には「断食」の意味があると得意気に書いたら、ゲストブックに「朝食のbreakfastは断食を破るというのが語源」と書き込みがあり、目から鱗が落ちる思いだった。喜んでいると、知人から「こんな有名な話を知らないのか」とメールが来て、妻も「知らなかったの?」と言うから悔しいではないか。

ところで「目から鱗が落ちた」と書いたが、先日、会社の後輩に英語を指導したら「知りませんでした!目に鱗です!」とお礼のメールが来た。「目に鱗」じゃ困る。反対だ。引き続き日本語の指導に移ったのは言うまでもない。

こんなのも買ってみた

日本でも売っているかも知れないが、ちょっと目を引いたので買ってみた。
Jack Link’sというブランドはビーフジャーキーで有名だが、この製品はなんとなくちゃちなところが食欲をそそったので買ってみたのだ。

開けてみると、真ん中の棒はプリッツの太い奴でなんだかあまり美味しくない。そういえば包装にはちゃんとプリッツと書いてあったが、英語の表記は私の理解とずれることが結構あるので、本気にしていなかったのだ。

ちょっとかじってあとは子供たちのおやつにあげたら大喜びだったが、目を離した隙に妻にチーズをまるまる平らげられ、すっかりしょげていた。

アメリカのお菓子

アメリカで売っているお菓子は、だいたいが日本でも見たことがあるようなものばかりで、そんなに珍しいものはないのだが、ごく一部に、日本人の感覚になじまないものがある。

それがこのグミだ。なにしろナメクジとか芋虫の形をしているのだ。どういうわけでこんな形にするのかわからないが、ずっと前から当たり前のように複数のメーカーのものが売っている。もちろんアメリカ人が平気で虫を食うというわけではない。やっぱり気持ち悪いものという認識はあるのだ。まあ、そこが面白いのだろう。

そしてこれもよく知られたことだが、甘くて酸っぱくて果汁が入っていたりしてとても美味いのだ。お土産にはちょうどいいかもしれない。

ポール

ロバートと親しくなる前に、実はもうひとりやけにうちの子供たちに近づいてきた友人にポールというのがいる。しかしこれがよくわからないのだ。というのも、毎週のように誘われていたのだが、誘いは必ず本人ではなくて母親から私の妻にあるのだ。とにかくなぜだか英語もろくに話せないうちの子とポールを遊ばせたがるのだ。

ポールも嫌がりもせずに遊ぶのでまんざらではないと思うのだが、なにしろ誘いが母親からばかりなので、真意が図りかねる。まさか「本当はどういうつもりなんですか」と聞くわけにも行かない。

それでまあ、あまり深く考えないようにして付き合っていたのだが、ある月曜の朝、学校に行ったらポールがいなかったという。先生が言うには転校したというのだ。いくらなんでもうちの子にも妻にも一言もなく転校するなんてことがあるはずがないので、絶対聞き間違いだろうと言ったのだが本当だった。それもちょっとやそっとの距離ではない。ハンツビルという、車で5時間もかかる遠いところなのだ。ポールの両親は離婚していて、そこに実の父親が住んでいるので、ポールだけそっちに移ることになったというのが後で聞いた話だ。それはいいのだが、毎週母親が遊びの誘いをよこし、泊まったりして遊んでいたのに、引っ越すのに一言もないというのが信じられない。これには驚いた。「アメリカではこれが普通なのか」と同僚に聞いたら「それは異常だ」と言われた。

ポールの母親は、会うととても愛想がよく、もてなしてくれるのだが、ときどきわけが分からないことがあるのだ。片道5時間もかかるハンツビルに日帰りで遊びに行こうと言ったり、土曜に遊ぼうというから、当日電話をすると電話に出なくて遠いところに遊びに行っていてすっぽかされたりだ。

その後ポールは、2週間に一度はドーサンに遊びに来ることになり(ハンツビルとドーサンの中間の町でポールを受け渡しするという)、今でも時々遊んではいる。もちろん誘いは100%母親からだ。このポール、うちの子と同じくらいの身長だったのに、この一年でずいぶん伸びて声も変わって怖いくらいだ。しかし中身は子供なので、先日、ポールの家でバーベキューをしたときには、裏庭で水鉄砲で水を掛け合い、最後にはタライで掛け合うというひどい遊びになっていた。

ロバート襲来

子供たちの帰国まであと一週間になったので、ロバートからの誘いは断らずに遊ばせることにしら、なんだか際限なくなってきた。昨日は、我が家に遊びにきて、しきりに「泊まりたい」と言う。ここいらでは友達の家に泊るのは普通らしいが、さすがにこちらが断ってるのに何度も泊まりたいというのはずうずうしい方なのではないかと思う。本当は泊めてもいいのだが、下の息子がアメリカ人が嫌いで、泊めて欲しくないというので泊められないのだ。それで断っていると、今度は「夕飯を食べていきたい」と言い出した。それで食べるとまた「泊まりたい」だ。

それですったもんだしていたら、ロバートの家に泊まりに行くのなら問題ないことがわかり、昨夜は上の子達だけロバートの家に泊まった。翌朝、朝食をいただいたら帰ってくる約束だったが、結局昼食まで頂いて3時頃に帰ってきた。そのあと勉強するはずが、4時頃にまた誘いの電話がかかってきて出て行った。早すぎる。しかもその後夕食までいただいてきた。

なんだか際限ないのだ。ちなみにロバートの母親はベトナム人とアメリカ人のハーフで、昨夜はロバートのいとこが4人来ていたが、4人ともベトナム語しか話せず、ほとんどコミュニケーションがとれなかったそうだ。面白いのかねそれで。

うちの子によると、ロバートは我が家に来たときは散々屁をするのに、自分の家ではお母さんが怒るので屁をしないそうだ。なんて奴だ。逆だろう普通。