被災1

私の職場は海から最短距離で1.5kmほどのところにある。これは被災後に地図で確認してわかったことであり、普段は直接見えないので意識をしていなかった。

防災班の指示で6階建ての建物に移動をして間もなく、構内にゆっくりと水が流れてきた。ゆっくりではあるが水かさの増し方が見て分かるほどのもので、そのうち、車が流されてきた。上流には社員の駐車場があったので(右の写真)、大半はその車が流れてきたのだが、市道から人が乗ったままの車があったかどうかはわからない。

構内での水位は1.5mぐらいのところで落ち着いた。

とにかく記録するしかないと思い、写真を撮ったのだが、無事に避難してから、その中の一枚に、沈みかけた車にしがみついている老人が映っているのがわかった。位置からして、翌朝、遺体となって発見された方だ。

胸が痛むとしか言えない。