黙々と復興に携わっているプロの方々には本当に頭が下がる。
彼らだって被災者なのに、地震の翌日、私たちが会社から脱出して歩いていると、地震からまだ24時間も経っていないのに、すでに重機を使って道路の泥を取り除き、壊れた自動車などを運ぶ作業がどんどん行われていた。
そういえば、まだ危険だとして我々が会社から脱出命令が出る前、数人の工事業者たちが我々が取り残されているビルの周りの深い水をかき分けて自分たちの仕事用のバンのところに行き、窓を割って工具を取り出して持ち帰っていた。
誰も彼もが余震の恐怖を振り払うようにして、あるいはそれを感じるヒマもなく、復興に向けて自分の役割をこなしているのに感動するとともに、ただそれを待っているだけの無力な自分が情けない。