自宅の様子

地震から3日め、海岸近くにある自宅に行って見ると、郵便受けにニッタクニュースが届いていた。郵便配達がもうちゃんと機能していることに感動する。

水は駐車場のスロープの途中で止まっていたことが泥の位置で分かった。

同じ住宅地でほんの300mほど離れた家では1階の床に浸水していて、住宅地を出た道路の反対側(海側)では家ごと流されていたことを考えると、まったくただ運が良かっただけである。まったく偶然に我が家は水浸しにならずに済んだのだ。

仙台中心部に住んでいて被害のなかった田村とは連絡がしばらく取れなかったので、彼はわが家の位置からして私の家族5人のうち少なくとも1人は死んだと思ったという。私もそう思われているだろうと思っていたので、一刻も早く自転車で彼の家に自分の無事を知らせに行きたかったのだが、危険だから勝手な動きは止めてくれと妻に止められた。田村は田村で、自転車で私の家に行こうとしてやはり奥さんに止められていたという。「俺が死んだら全部お前にやる」と私が常々言っていた卓球の蔵書が気になったんだと憎まれ口をたたいた。