「避難所に笑顔が戻った」か

震災からちょうど一週間。テレビでは「避難所には子供たちの笑顔が戻りつつあります」とやっていた。

他のところは知らないが、私の妻子が地震のあった日に一夜を明かした小学校に限ってはウソである。子供たちは初日から修学旅行気分の大騒ぎで大笑いをしている。他の場所で大勢が亡くなったこと、自分たちの先行きへの不安、こういったものを想像する力のない大多数の子供たちは不謹慎にも最初っから笑い、親に怒られていたのだ。

地震から一夜空けると朝の6時から体育館でバスケットボールをし、「おばあちゃんのところに行く」と言われた女の子は自分だけ遊べなくなるのが嫌で泣き、テレビカメラが来ると面白がってカメラの前に飛び出し、編集でカットされる。

テレビ局は、自分たちが語りやすいストーリーを作って放送しているのだ。今回に限っては、それが視聴者の同情を呼び、寄付や節電をしてくれることにつながるからいいのだが。