「何でもありません」

1ヶ月ほど前に献血をしたのだが、その血液検査の結果で糖尿病の可能性が示唆され、病院での検査を勧めるとの通知が来ていた。そうこうしているうちに地震になってしまいすっかり忘れていたのだが、今日やっと病院に行ってきた。

検査は明日で、今日はその予約だけになってしまったのだが、そこで可笑しいことがあった。

受付で事情を話して診察券と保険証を出し、待合室で待っていたのだが、15分ほどすると受付の人が私の名前を呼んだ。私が「はい」と返事をして受付に行くと、その人は「何でもありません」と言ったのだ。何をどう間違ったのか知らないが、謝るでもなく笑うでもなく、すました顔で「何でもありません」とだけ言ったのだ。

すごすごと長椅子に戻った私は「人を呼びつけておいて“何でもない”かよ」と思うと可笑しくてたまらず、週刊誌の続きを読みながら堪えきれずに吹き出してしまった。

これがこんなに可笑しいのは私だけだろうか。