三谷幸喜の映画『ザ・マジックアワー』のタイトルの意味は、日没のほんの一瞬、なんともいえない光の具合になる瞬間のことを指すという。
中学から卓球を始めて以来、日没時にはいつも室内で卓球をしていたので、空を見る機会はなかった。就職したらしたで、室内で仕事をしているのでやはり見る機会はない。
震災後、比較的早く帰るようになり、しかも自転車で通っているので、これまでの人生にないくらいに日没時の空を見ている。
どうということはない景色なのだが、ちょっと赤い色になったりピンクになったり灰色になったりすると、なかなかいいと思ってつい撮影してしまう。だが写真になると伝わらない。