どこが「ちょうど」なのか

あるとき、社内の研修で、参加者が自分の過去を振り返ってお互いに聞かせる機会があった。ある参加者が「それは私がちょうど中学2年のときでした」と話し始めた。

一見、おかしい所はなさそうだが、よく考えると変だ。ちょうど4月1日だったとか、ちょうど高校に入った年だったとか、ちょうど祖父が亡くなった年だったというならわかるが、ちょうど中2とは一体なにがちょうどなのだろうか。中2がちょうどなら、いつでもちょうどということだろう。そう問い返すことを想像して可笑しくなってしまった。

この研修で覚えているのはこれだけだ。