しぶとい人たち

先の大震災では、私が住んでいる住宅地の海に近い方では2メートルもの浸水があった当然、多くの家は取り壊されたり空き家になったりしているのだが、その内の一角に盛り土がしてあった。

新たに家を建てて、意地でもここに住み続けようというのだ。「わざわざこんな危ないところに固執しないで引っ越せばいいのに」と呆れながらも、この地に愛着を持つ人がいることを知り、嬉しさを感じずにはいられなかった。