昼はやることもないので近くのネットカフェに一人で行ってきた。元旦のネットカフェにはカラオケの客は次々と入ってきたが、マンガ喫茶コーナーにはほとんど人がいなくて、気温も結構低くすっかり寒くなってしまった。
『カバチタレ!』を読みに行ったのだが、途中でかわぐちかいじの『僕はビートルズ』が目に入り、最新巻の第7巻までを完読した。ビートルズのコピーバンドをしている若者4人が、偶然、ビートルズがデビューする直前の時代にタイムトリップする話だ。4人は本物のビートルズよりも先にビートルズの曲を次々と発表する。それを聞いたデビュー前のビートルズがさらにすごい曲を書いてくれるに違いないと思ったからだ。ところがジョン・レノンはあまりに完璧な4人の曲(本当は彼らが将来書くはずの曲なのだが)を聴いてショックを受け、デビュー前にビートルズを解散してしまう。4人は世界からビートルズを奪ってしまった責任を感じ、自分たちがビートルズの曲を世界に残す決意をするが、あまりに簡単に完璧な曲を作る彼らの素性に疑問を持ち始める人が現われ・・という話だ。作者のかわぐちかいじは、ビートルズの音楽の素晴らしさを間接的に描きたかったという。まさにその通りの内容で、読んでいて何度も鳥肌が立った。
その後、『ガラスの仮面』のいいところを飛ばし読みし、『カバチタレ!』を4冊読んだら7時間も経っていた。
途中、天婦羅ソバ+塩カルビ丼セットを注文して食べたが、大変に美味しくなかった。私はだいたいこういうメニューで美味しくないということはないのだが、なにしろソバの汁がお湯のように薄いのだ。ソバのタレの濃度をケチっていったい経費がいくら浮くというのだろうか。「糖尿病のためには塩分を控えた方が良いのでこれでよかったじゃないか」と思うことにした。つづいて手をつけた塩カルビ丼は、ご飯は水分が多すぎてカルビは脂身が50%以上の面積を占めるもので、こちらも「カロリーを抑えるためにはちょうどよかったじゃないか」と思うことにして半分だけ食べて残した。
まあまあ印象深い元旦となったのであった。