生豆換算

こちらは種類ではなくて豆の量が1.5倍だそうな。

しかもなぜか「生豆換算」。コーヒーを買うときは誰でも焙煎した豆を重量で買うのに、なぜかわざわざ生豆での重さだ。いっそのこと「豆が生えていた木換算」とか「育てるのに使った水や肥料換算」したらどうだろうか(笑)。

と、揶揄しようと思って念のためにネットで調べてみると、実はこれは一飲料メーカーの仕業ではなくて、「コーヒー」として発売するための基準が食品衛生法でこのように決められているのだった。その製品を100g作るのに使われるコーヒー豆が生豆換算で5g以上なら「コーヒー」で、2.5g以上5g未満だと「コーヒー飲料」、2.5g未満なら「コーヒー入り清涼飲料」と表示しなくてはならないのだ。

そう思って宣伝を見ると、たしかにそう書かれている。この缶コーヒーの1.5倍というのは「コーヒー」と謳うための最低基準である5gに対して1.5倍なのだ。だから、これまでの製品に対してこれが多いのか同じなのか少ないのかはまったく分からない。うっかりこの宣伝を見ると、「おっ、これまでよりも多くコーヒー豆を使ってるな」なんて思ったら大間違いだ。いつもは基準値に対して2倍使っていて、今回は減らしたのかもしれないのだ。