酒の強要

急性アルコール中毒で重態だった小樽商大の学生が亡くなった。やりきれない思いだ。よりによって酒を飲まされて亡くなったというのだから、その悔しさたるや筆舌に尽くしがたいだろう。

最近は私も日本酒が大好きになり、週に2日ぐらいは家で缶酒を飲んでいるが、酒にまつわる礼儀だか挨拶だかが反吐が出るほど嫌いである。学生のときは酒はすべて嫌いだったから、一気飲みをさせる先輩など殺意を覚えるほど腹が立った。なぜ単なる嗜好品である酒を飲まなくてはならないのか。それのどこが礼儀なのか。好きでもない酒を飲まされるということは、しょっぱくて食えないソバ汁や辛くて食えないカレーを食わされるのと同じである。そんなこともわからないバカが他人に酒を強要するのだ。

しつこく他人に酒を飲ませる奴は、酒を飲むことによって普段言えない本音を言ったり、あるいは醜態を見せ合うことでより親密になるとでも思っているのだろう。あるいは自分が醜態を見せているのだから他人にも見せて欲しいと思うのだろう。それで「酒を飲まない奴がいると白ける」だのと気が狂ったようなことを言うのだ。そもそも酒を飲んだから醜態を晒したり失礼なことを言って良いというのが間違っている。酒を言い訳にするぐらいなら飲まないでもらいたい。本音はしらふで言え。

私は宴会でも酒を注ぐのも注がれるのも大嫌いである。自分の好きなときに好きなだけ飲みたい。当たり前の話だ。初対面の相手などには、会話のきっかけをつかむために注ぐことはあるが、そういう場合以外は他人に酒は注がない。仕事で上司などに酒を注がざるを得ないときは「ああ、魂を売るとはこういうことなのだなあ」と思う。

とにかく酒を飲むのが礼儀だというのだけは許せない。いつか日本からこんなバカな風習がなくなって、飲み会で死ぬ人が一人もいなくなってほしい。可哀想に。合掌。