不思議なルール

毎週末、卓球をしているコミュニティーセンターには、とても不思議なルールがある。
使用後に、必ず水道の元栓を閉めなくてはならず、これを忘れると管理人にうるさく注意されるのだ。

冬の間なら凍結防止の観点から元栓を閉めることはわかるが、他の季節ではどう考えてもそこまでする必要はない。
先日、管理人と話す機会があったので理由を聞いてみた。

その理由は「水を出しっぱなしにする人がいるから」という拍子抜けするものだった。
「それなら蛇口を閉めればいいだけですよね?」と言うと「そう書いても閉め忘れる人がいる。水も一晩出しっぱなしにすると結構な費用がかかる」とどうにもトンチンカンな返事だ。

私はこういう理屈にならない理屈にはどうにも我慢がならない。
「それなら水を出しっぱなしにするなと書けばよいだけです。そう書いてあっても水を出しっぱなしにする人が、元栓を閉めろと書いてあったら閉めるということはありえないからです。」

これに対する返事は強烈だった。「みんなそうお宅さんのように理屈が通じる人ばかりではないんです」と言うのだ。ガーン。理屈が通じていないのは水を出しっぱなしにする人ではなく、この管理人に他ならない。しかし、理屈がわからない人にわからせることは不可能だ。それは回転をかけろといわれてかけられないのと同じく能力だからだ。

私は彼女を説得することをあきらめ、いつものように元栓を閉めてセンターを後にした。