無気力試合

バドミントンで無気力試合で失格になった選手たちがいた。
サッカーでも無気力ではないが意識的に引き分けた試合があるし、実は卓球でも1991年幕張大会で、中国と当たりたくなくてわざと負けたチームがあった。

わざと負けたのは見ればわかるほど明らかだから、選手たちは「やっても問題ない」と思ってやったのだ。バレたら処分されると思っていれば、調子が悪いふりの演技をすればよかっただけである。わざと負けたのは、無気力どころか、次の試合で勝ちたいからこそ全力で考えた作戦だったのだ(野球の敬遠と同じだ)。

私は、選手たちを批判する気にはなれない。批判されるべきは、そのような作戦を許したルールの方である。わざと負けるのが何の得にもならないような試合方式を考えるべきなのだ。どうしてもそのような試合方式が考えられないのなら、選手はただ強くなるだけではなくて、一生懸命やって負ける演技力が求められることになる。現状のルールが言っているのはそういうことなのだ。