サッカー界では「ドーハの悲劇」などと言われているが私は知ったことではない。
卓球界でドーハといえば、日本女子が中国に肉薄した最後の試合だ。
忘れもしない2004年世界選手権ドーハ大会(忘れてたけど)。日本はグループリーグを1位で抜けて、決勝トーナメント1回戦で中国と激突した。日本は梅村、藤沼、そして15歳の福原だ。対する中国は王楠、張怡寧、李菊の非道ともいえる面々だ。
日本 2-3 中国
梅村 2-3 王楠 ○
福原 0-3 張怡寧○
○藤沼 3-2 李菊
○梅村 3-2 張怡寧
福原 0-3 王楠 ○
このときの藤沼と梅村の卓球は、中国指導陣から「理不尽なまでの速攻」と評された。
これ以後、日本女子で世界選手権、オリンピックで中国選手に勝った者は一人もいない。リスクのある卓球をしなければ中国に肉薄することは出来ない、しかしそういう卓球では結局は勝てないのだ。「日本の伝統は速攻」などという妄想はやめなくてはならない。