ルーサン警部の犯罪

刑事コロンボのDVDを見直している。刑事コロンボの魅力は、なんといってもコロンボが犯人を巧みな心理戦で追い詰めていって最後に墓穴を掘らせるところだ。視聴者はいつしか犯人の立場に立ってコロンボの策略にひっかからないように注意をするが、結局はあざやかに騙されてしまう。それが痛快なのだ。

しかしコロンボの魅力は実はそれだけではない。トリック以外の登場人物の細々としたやりとりにも味があるのだ。だから二回目以降のコロンボ鑑賞の眼目はそういうところになる。

昨日見た『ルーサン警部の犯罪』でも楽しいところがあった。強盗にあった店主が犯人の身長について、コロンボに向かって「あんたぐらいですよ」と言う。すると「じゃ、中背ね」とコロンボ。すると店主「いや、そう、中背です。ちょっと低いくらいかな」と言う。それを聞いたコロンボ、なんとも言えない笑いを堪えたような困ったような表情で「低めの感じと・・・」とメモをするのだ。このとき、コロンボの背後でピントも合わずに映っている下っ端の刑事が、コロンボの方を見てニヤリとするのだ。このDVDは今回で3回目ぐらいだが、初めて気がついた。製作者の情熱を感じる。

いやはやコロンボは面白い。

ルーサン警部の犯罪” への 4 件のコメント

  1. 私の父もコロンボ大好きです。
    ほぼ毎日、帰宅後に夕食食べながらコロンボ見てます(゚゚ )

    1. 毎日ですか。私も最近立て続けに6話ほど観ましたが、さすがに毎日は見ません。どの話がお気に入りか聞いておいてください。私は『逆転の構図』『別れのワイン』です。

  2. いつも息子がお世話になっております。
    刑事コロンボはいいですね~
    私のお薦めは『死者の身代金』、『指輪の爪あと』、『野望の果て』
    といったところです。
     
    パリ大会の速報、楽しみにしております。

    1. こちらこそお世話になっています。『野望の果て』、いいですねえ。刑事コロンボを見るとなんか安心します。殺人事件なのに変ですが(笑)。

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