カメラマンが震えた試合

男子シングルス準決勝、町飛鳥vs吉田海偉。とんでもない試合だった。なにしろ町も吉田もお互いに理不尽なまでの強打者だ。ゲームはもつれにもつれ、最終ゲーム、中盤から追いついた吉田が10-9でマッチポイント。それまで吠えまくっていた吉田が、このときだけは唇に人差し指を当て「落ち着け」と自分に言い聞かせて沈黙した。

それは勝負の恐ろしさを知る男にとって最善の感情コントロールだっただろう。しかし、勝負は残酷である。その懸念通りに次のポイントを取られ、かつて全日本を2度制した男は、最後は町の若い力に11-13で屈した。

撮影を担当していた、プロレス中継出身のカメラマンがあまりの試合に「凄い試合でした。カメラを持つ手が震えました」と語った。

その映像を編集しながら、今度は私が指先を震わせている(病気ではありません)。

もちろん、映像は震えていないのでご心配なく。

カメラマンが震えた試合” への 2 件のコメント

  1. NHKで隣の台の水谷vs上田のセットカウントが3-0か3-1だった時にこちらの得点板が映ったんですが、その時はまだ1-1でした(笑)
    ポイントが非常に競ったのもあるんでしょうが、吉田海偉選手のインターバルが非常に長かったんのが原因なんでしょうね。

    1. インターバルというよりは、ラリーも長かったと思いますよ。開始時間も違っていたかもしれませんが、定かではありませんね。

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