次男が珍しく面白いことを言った。
「ドラマやアニメを見ていると、よく”僕、お父さんの仕事の関係で小さい頃外国に住んでいたんだ”ってやつが出てくるけど、そんなやついるかよって思ったら俺だった」だそうだ。
確かにそうだ。次男の気持ちはよくわかる。どうしてこういう感覚になるかというと、ドラマやアニメで出てくるこういう人物は、ある特別な人間像を与えられているわけで、それが自分と合わなすぎるからだろう。その人間像とは、裕福で知的で孤独で物静かな感じだ。そういう人間像にしたいからこそわざわざ外国に住んでいた設定にするわけで、単なるわんぱく坊主にそんなややこしい過去を設定する理由がないし、したら無意味である。わが次男のような、底抜けに明るく軽薄で友達の多い人間は、帰国子女のイメージと全然合わないのだ。そういうことを自然に感じ取っての次男の反応だったのだろう。
うちの三男は帰国時に「帰国子女って女の子のことだよね。」と言っていました。
なるほど、それはそう思うでしょうね。私もしばらくは帰国子女ってなじみませんでしたからね。何しろ女子供ってことで、一緒にまとめられてるんですから男尊女卑時代の名残ですね。