西村の優勝

全日本マスターズ男子フォーティの部で、私の大学の後輩である西村雅裕が優勝した。今どき珍しい極端なフォアハンドグリップで後陣からのらりくらりとロビングだかドライブだかを打っていたがボールが伸びたり沈んだりするらしく、相手のミスを誘っていた。

大学時代はバカみたいに攻撃をしていたと思ったが、歳をとって動けなくなった分、上手くなったところがあるようだ。もっとも彼は学生時代に、東日本医歯薬学部大会で優勝していたし、全国国公立大学大会でも3位になっているので強いことは強かった。しかし今回のような制約のない大会(年齢は別として)で全国優勝したというのは初めてであり、相対的に強くなっているのだろう。それどころか、私の聞き間違いでなければ、42歳にして今年の全日本選手権の一般の部でシングルスとダブルスの静岡代表になったと言っていた。これでは相対的どころか絶対値で強くなったということになる。強すぎだ。東北大OBの中では間違いなく最高の実績を上げた男と言えよう。

会場で20年ぶりくらいに話したが、彼は学生時代に私の家に連れて行かれて卓球のビデオを見せられたそうだ。私はまったくその記憶がない。西村は私の10学年も下だが、確かに私は就職してからもときどき部活に顔を出してはコレと見込んだヤツを車に乗せて自宅に連れ込んではビデオを見せたり持論をぶちかましていた。西村よりいくつか上の橋本という後輩など「俺、洗脳されそうになった!」とそのときのただならぬ恐怖を知人に漏らしていたと後に聞いたものだった(あのヤロー)。いったい何をどう洗脳しようとしたのか覚えていないが、ともかく西村にも持論をぶちかましていたのだろう。

何か言いたくても言う場がなかった私にとって、物言わぬ大学の後輩は格好の餌食だったわけだ。恥ずかしい若気の至りである。

ともかく西村、おめでとう。

西村の優勝” への 6 件のコメント

  1. もうすでに、ようこそ卓球カルトへ、みたいな先輩だったわけですね。今はだいぶ丸くなった?!

    1. まあそうですね。そういう先輩だったと思います。
      会社に入ってから後輩に「東京の大学に行ってたら何かの教祖様になってたかもしれませんね」
      と誉められた(そう解釈してる)ことがあります。
      丸くなったのか磨きがかかったのかよくわかりません。

  2. 実は、村上力さんこそは、まさに教祖で桔梗苦羅舞はカルトだと思えてならない。斯く云う私も、村上さんにパチンコ屋でスカウトされ、一時期、桔梗苦羅舞に属していたことがある。卓球の実力がないので、あやうく、パチンコの打ち子にされそうになった!

  3. 条太さん
    約20年ぶりにお会いできまして、大変うれしかったです。
    ただ、全く懐かしく思えなかったのはなぜでしょうか(笑)
    むしろ有名人をみてテンション上がったって感じでした。
    これからも持ち前の文才で日本卓球界を盛り上げてください。
    なお貴著は予定通り購入させていただきますのでご安心を。

    1. おう。俺も懐かしくなかったよ。いつも西村の活躍を見てたからな。俺も西村ぐらい強かったらよかったのにって思ってるよ。

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